経管栄養のチューブが詰まりやすいです。どうすればよいですか
この回答は暫定案です。専門家の確認を受けていません。判断に迷うときは、必ず医療者にご相談ください。
答え
この項目は医療者・介護者向けです。詰まりを防ぐ基本は、栄養剤を注入したあとに十分な量の水でチューブを洗い流す(フラッシュする)ことです。水の量や手順は、必ず担当の医療者・訪問看護師の指示に従ってください。チューブが詰まったときに無理な力で押し込むこと、抜けたチューブを自分で入れ直すことは、絶対にしないでください。
次のようなときは、すぐに医療者へ連絡してください
- チューブが抜けた、または入っている位置がずれた(自分で入れ直さず、注入もしないでください)
- 注入中や注入後にむせ込む、息が苦しそう
- 発熱、嘔吐、おなかの張りが続く
- 水も薬もまったく通らない
- 注入部の周りが赤く腫れている、出血している
避難所にいる方は救護班・保健師へ。判断に迷うときは119番に連絡してかまいません。
自己判断で方法を変えないでください
必ず担当の医療者・訪問看護師の指示に従ってください。チューブの種類や太さ、使っている栄養剤、ご本人の状態によって、適切な扱いは異なります。インターネットや人づてに聞いた方法を、自己判断で試さないでください。
詰まってしまったときに、無理な力をかけないでください
強い力で押し込むと、チューブが破損したり、内容物が漏れたりすることがあります。家庭にあるものを使って通そうとする方法が紹介されることがありますが、このページでは具体的な手技はご案内しません。担当の医療者・訪問看護師に連絡し、指示を受けてください。
チューブが抜けたときは、自分で入れ直さないでください
正しくない場所に入ったまま栄養剤や薬を注入すると、命に関わることがあります。抜けたチューブはそのまま保管し、注入は行わずに、すぐに訪問看護ステーション・主治医へ連絡してください。連絡がつかないときは、避難所の救護班・保健師に相談するか、119番へ連絡してください。「連絡がつかないから自分で戻す」という判断はしないでください。
詳しい説明を読む
災害時は物資も人手も限られ、いつもどおりの手順を続けられないことがあります。チューブが詰まると栄養と薬の投与が止まり、脱水や低栄養につながるおそれがあります。詰まってしまってからご家族や支援者にできることは限られるため、まずは詰まらせない工夫を優先してください。
- 注入のあとに使う水の種類と量を、担当の医療者に確認しておく
- 薬を注入するときの手順(そのまま入れてよいか、溶かす必要があるか)を確認しておく
- 詰まったときの連絡先(訪問看護ステーション・主治医・医療材料の供給元)を紙に書いて持っておく
- 予備のチューブ、注射器(シリンジ)、清潔な水を、平時から少し多めに備えておく
- 停電でポンプが使えないときの対応を、あらかじめ確認しておく
避難先には必ず申し出てください
避難所や福祉避難所に入るときは、受付で「経管栄養を使っている」と伝えてください。水や電源、スペースの確保、清潔な場所の用意など、配慮を受けられることがあります。遠慮する必要はありません。
チューブを使っている方でも、口の中の清掃は必要です。口から食べていないと唾液が減り、細菌が増えやすくなり、誤嚥性肺炎につながるおそれがあると考えられています。口腔ケアシートなどで、1日数回、口の中を清潔に保ってください。
口の中をきれいにするときの注意
行う前に必ず声をかけ、ご本人が嫌がるときは中断してください。無理に口をこじ開けないでください。上体を起こすか、難しければ横向きにし、水を多く使わずに拭き取るようにすると、誤嚥を防ぎやすくなります。具体的な介助のしかたは「人の口のケアを手伝うとき」の項目もあわせてお読みください。
この回答の根拠
- 根拠の種類:
- 災害支援の実務で共有されている知見です(学術的根拠は限定的です)
- 監修の状態:
- 暫定案です。専門家の確認を受けていません
- 最終更新:
- 2026-08-01
分かっていないこと:【要専門家確認】この項目は医療者・介護者向けの内容で、監修者の確認を受けていません。チューブの閉塞を防ぐ具体的な手技(洗い流す水の量、薬の注入方法、詰まったときの解除方法、抜けたときの再挿入など)は、個々の状況によって異なるため意図的に記載していません。必ず担当の医療者・訪問看護師の指示に従ってください。災害時に閉塞をどの程度防げるかを示した資料は見当たりません。
参考にした資料
- 高齢者・介護者向け 備えガイド(お口の防災プロジェクト/一般社団法人 日本オーラルヘルス協会)
- 災害時の口腔ケア・歯科治療 平易なQ&A(日本口腔ケア学会/HDC)
関連する質問
この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。 判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。