歯が痛みます。どうすればよいですか
この回答は暫定案です。専門家の確認を受けていません。判断に迷うときは、必ず医療者にご相談ください。
答え
痛み方によって原因は異なりますが、痛みの強さだけで自己判断はできません。何もしていなくてもズキズキ痛む、夜に痛みで目が覚める場合は、より重い状態の可能性があります。ひどくなる前に、早めに救護班・保健師や歯科へ相談してください。市販の痛み止めは、持病・飲んでいる薬・妊娠中などによっては体に合わないことがあるため、心配な方は飲む前に救護班・保健師・薬剤師に確認してください。
次のようなときは、すぐに医療者へ連絡してください
- 顔やあごが大きく腫れている
- 口が開けにくい、飲み込みにくい、息がしにくい
- 高い熱がある
- 痛み止めを飲んでもまったく効かない
- 持病や妊娠、飲んでいる薬があり、市販の痛み止めを飲んでよいか分からない
避難所にいる方は救護班・保健師へ。判断に迷うときは119番に連絡してかまいません。
持病のある方・妊娠中の方は、市販の痛み止めを飲む前に相談してください
腎臓・心臓・肝臓の病気がある方、胃や十二指腸の潰瘍がある(あった)方、ぜんそくで痛み止めが合わなかったことがある方、血をさらさらにする薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方は、市販の痛み止めが体に合わないことがあります。飲む前に救護班・保健師・薬剤師・かかりつけ医に相談してください。避難生活では水分が不足しやすく、脱水気味のときは特に注意が必要です。また、決められた量を超えて飲んだり、複数の痛み止めを重ねて飲んだりしないでください。
むし歯の穴に薬を詰めないでください
市販の鎮痛用の液剤や飲み薬を、むし歯の穴に詰める方法が語られることがあります。しかし、かえって痛みが強くなったり、歯ぐきが荒れて炎症を起こしたりすることがあります。行わないでください。痛み止めは、飲み薬として決められた量を使ってください。
自己判断で歯を抜こうとしないでください
災害時であっても、抜歯は歯科医療者が行う処置です。自分で抜こうとすると出血や感染の危険があります。
詳しい説明を読む
避難所にいる方は、まず救護班・保健師に「歯が痛い」と伝えてください。自宅や車中泊の方は、地域の歯科医師会の相談窓口や、開いている歯科医院に電話をしてください。痛みの本当の原因は、歯科医療者が口の中を見て確かめる必要があります。
市販の痛み止め(飲み薬)が手元にあり、下の注意にあてはまらない場合は、箱や説明書に書かれた用法・用量を守って使ってください。痛み止めは痛みを一時的にやわらげるためのもので、原因そのものを治すものではありません。効いているうちに、相談先を確保しておくことをおすすめします。
痛み方には、次のようなおおよその目安があるといわれています。ただしこれは診断ではなく、あてはまらないこともあります。目安にかかわらず、痛みが続くときは相談してください。
- 冷たいものだけがしみて、刺激をやめるとすぐ治まる:知覚過敏(歯がしみやすくなった状態)のことがあります
- 甘いものや温かいものもしみる:むし歯が進んでいる可能性があります
- 刺激がなくてもズキズキ痛む、夜に痛みで目が覚める:歯の神経まで炎症が及んでいる可能性があり、より重い状態と考えられています
歯科にかかるまでの間、次のようにして刺激を減らすとよいと考えられています。
- 痛む側で噛まない
- 極端に冷たいもの・熱いものを避ける
- 痛む歯もやわらかい歯ブラシでやさしく清掃する(汚れが残るとさらに刺激になります)
- つまようじなどで穴をつつかない
痛みを我慢して食事量が減ると、体力の低下につながります。「これくらいで相談してよいのか」と迷う必要はありません。困りごとを伝えることは、正当な医療ニーズです。
この回答の根拠
- 根拠の種類:
- 災害支援の実務で共有されている知見です(学術的根拠は限定的です)
- 監修の状態:
- 暫定案です。専門家の確認を受けていません
- 最終更新:
- 2026-08-01
分かっていないこと:【要専門家確認】痛み方から想定される状態の分け方、市販の痛み止めを避けたほうがよい方の範囲、受診の目安について、監修者の確認を受けていません。ここに書いた目安は診断ではありません。市販の痛み止めを飲んでよいかどうかは、持病・服用中の薬・妊娠の有無などによって変わるため、ここでは一般的な注意しか示していません。実際の原因や薬の可否は、歯科医療者・医師・薬剤師が確かめる必要があります。
参考にした資料
- 災害時のお口のケア(緊急ガイド)(お口の防災プロジェクト/一般社団法人 日本オーラルヘルス協会)
- 災害に関する情報(一般の方向け)(日本歯科医師会)
- 災害時の口腔ケア・歯科治療 平易なQ&A(日本口腔ケア学会/HDC)
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この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。 判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。