本文へ移動⚠ 熊本地震で被災された方へ — 水がなくてもできる歯磨き・入れ歯の対処(軽量ページ)

歯ぐきが痛い・腫れています。どうすればよいですか

この回答は暫定案です。専門家の確認を受けていません。判断に迷うときは、必ず医療者にご相談ください。

答え

歯周病や親知らずのまわりの炎症が疑われます。痛む場所は刺激せず、やわらかい歯ブラシで歯と歯ぐきの境目をやさしく清掃し、しみない範囲で口をすすいでください。他の人の薬や以前の残り薬を自己判断で飲まないでください。発熱・寒気・口が開けにくい・唾を飲み込むと喉が痛い、のいずれかが出たら至急、医療者に連絡してください。

次のようなときは、すぐに医療者へ連絡してください

  • 発熱や寒気がある
  • 口が開けにくくなってきた
  • 唾を飲み込むと喉が痛い
  • 腫れが首やあごの下まで広がってきた
  • 息がしにくい、呼吸が苦しい

避難所にいる方は救護班・保健師へ。判断に迷うときは119番に連絡してかまいません。

至急連絡が必要なサイン

奥歯の痛みや歯ぐきの腫れから、発熱・寒気・口が開けにくい・唾を飲み込むと喉が痛い、という症状に進んだときは危険なサインです。炎症が首やあごの奥に広がっている可能性があります。救護班・保健師、または119番へ至急連絡してください。

洗口液とうがいの水について

飲み込む力が落ちている方、意識がはっきりしない方、小さなお子さんには、うがい薬・洗口液を使わないでください。飲み込んでしまったり、むせて気管に入ったりするおそれがあります。これらの方には、清拭用のガーゼやスポンジブラシで口の中をぬぐう方法に切り替えてください。また、うがいには必ず飲める水を使い、川の水・雨水・生活用水など飲用でない水は使わないでください。

持病や飲んでいる薬を必ず伝えてください

糖尿病のある方、抗がん剤やステロイドを使っている方、骨粗しょう症などで骨に関する注射・飲み薬(ビスホスホネート製剤、デノスマブなど)を使っている方は、炎症が重くなりやすかったり、治りにくかったりすることがあります。これらの治療を受けていることを、相談するときに必ず医療者へ伝えてください。自己判断で様子を見ず、早めに相談してください。

他の人の薬や、以前の残りの薬を自己判断で飲まないでください

抗菌薬は、症状や持病、飲み合わせによって選び方が変わります。避難所で分けてもらった薬や、以前処方された残りの薬を自分の判断で飲むことは避けてください。

詳しい説明を読む

何かを噛むと痛みが強くなる場合は、歯ぐきや歯を支えている骨に炎症が起きていることが疑われます。痛む側では噛まないようにし、硬いもの・熱いものを避けてください。

  • やわらかい歯ブラシで、歯と歯ぐきの境目を力を入れずに清掃する
  • うがい薬や洗口液があれば、口に含んでやさしくすすぐ(強くうがいをしすぎない。しみるときはアルコールを含まないものか水にする)
  • つまようじや爪で、腫れているところをつつかない・押さない
  • 腫れているところを外側から軽く冷やすと楽に感じることがあります(氷を直接当てないでください)
  • たばこは歯ぐきの炎症を長引かせる要因になると考えられています。可能なら控えてください

腫れが強いときや、熱をともなうときは、細菌の増殖をおさえる薬(抗菌薬)が必要になることがあります。救護所・保健師・歯科医師会の窓口に「抗菌薬が必要かどうか」を相談してください。

避難生活では、歯みがきの回数が減り、水も足りず、疲れも重なるため、歯ぐきの炎症が起きやすくなると考えられています。痛みが落ち着いても、その部分の清掃はやめないでください。

この回答の根拠

根拠の種類:
災害支援の実務で共有されている知見です(学術的根拠は限定的です)
監修の状態:
暫定案です。専門家の確認を受けていません
最終更新:
2026-08-01

分かっていないこと:【要専門家確認】歯ぐきの痛みの原因の見立て、うがい薬・洗口液の使い方、抗菌薬の要否を相談する目安、持病や服薬がある場合の受診の急ぎ方について、監修者の確認を受けていません。ここに書いた内容は診断ではなく、実際の原因は歯科医療者が確かめる必要があります。また、冷却・禁煙・洗口といったセルフケアが災害時の歯ぐきの炎症をどの程度和らげるかについて、効果を示す研究は確認できていません。避難生活で一般に行われている対処をまとめたものです。

参考にした資料

この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。 判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。