本文へ移動⚠ 熊本地震で被災された方へ — 水がなくてもできる歯磨き・入れ歯の対処(軽量ページ)

口内炎ができて痛いです。どうすればよいですか

この回答は暫定案です。専門家の確認を受けていません。判断に迷うときは、必ず医療者にご相談ください。

答え

多くの口内炎は1〜2週間ほどで自然に治ると考えられています。まずは口の中を清潔に保ち、乾燥を防ぎ、しみるものを避けてください。ただし、2週間以上治らない、だんだん大きくなる、出血する場合は別の病気の可能性があるため、必ず歯科・医療者に相談してください。がんの治療中の方、免疫を抑える薬やステロイドを飲んでいる方、血液の病気や糖尿病のある方は、2週間を待たず早めに相談してください。塗り薬は、手元の市販薬を添付文書の用法・対象年齢どおりに使う範囲にとどめ、ステロイドを含むものや他の人に処方された薬は自己判断で使わないでください。

次のようなときは、すぐに医療者へ連絡してください

  • 2週間以上治らない、または少しずつ大きくなる口内炎(出血する、硬いしこりを触れる場合を含む)
  • がんの治療中、免疫を抑える薬やステロイドの内服中、血液の病気、コントロール不良の糖尿病がある方に口内炎ができた(2週間を待たずに相談)
  • 痛みで水分も食事もほとんどとれない
  • 38度以上の発熱を伴う
  • 口の中や唇に水ぶくれ・ただれが広がる
  • 顔やあごが腫れる、口が開けにくい、飲み込みにくい、息がしにくい

避難所にいる方は救護班・保健師へ。判断に迷うときは119番に連絡してかまいません。

2週間を待たずに相談していただきたい方がいます

がんの薬物療法や放射線治療を受けている方、免疫を抑える薬やステロイドを飲んでいる方、血液の病気のある方、血糖のコントロールがよくない糖尿病の方は、口内炎が短い期間で重くなったり、感染の入り口になったりすることがあります。「1〜2週間で治ることが多い」という目安は当てはまりません。痛みや白いただれに気づいた時点で、早めに救護所・巡回の医療班・かかりつけの医療者に相談してください。

入れ歯・歯・矯正装置を自分で削ったり切ったりしないでください

合わない入れ歯やとがった歯を、自分でヤスリをかけたり削ったりしないでください。粘膜が裂ける、入れ歯が壊れる、削れた破片を飲み込むといった事故につながります。矯正装置が当たって痛むときも、自分で外したり切ったりしないでください。矯正用ワックスがあれば当たる部分を覆ってください。当たって痛むあいだは、その側で強く噛まないなど食べ方を工夫し、できるだけ早く歯科医療者・歯科班に相談してください(入れ歯が合わないときは「入れ歯が合わなくなった」の項目もご覧ください)。

塗り薬は範囲を決めて使ってください

手元にある市販の口内炎の薬は、添付文書に書かれた用法・使用部位・対象年齢を確認したうえで使ってください。一方で、ステロイドを含む塗り薬や、他の人に処方された薬を分けてもらって使うことは避けてください。ステロイドで痛みが一時的にやわらぐことはありますが、治りが早くなるとは限らず、ウイルスやカビ(真菌)が原因の口内炎ではかえって悪化することがあります。見た目だけで原因を見分けるのは難しいため、迷ったら使う前に医療者に相談してください。

詳しい説明を読む

避難生活では、食事が偏り、睡眠が足りず、ストレスも重なって、体の抵抗力が落ちやすくなります。この時期にみられるのが、白っぽくくぼんで縁が赤い「アフタ」と呼ばれる口内炎です。災害時の歯科相談にも寄せられる訴えのひとつです。

口の中が乾くと粘膜が傷つきやすくなり、歯のとがったところ、合わなくなった入れ歯、硬い食べ物などが当たって傷(潰瘍)ができることもあります。同じ場所に繰り返しできるときは、当たっているものがないか確かめてください。ただし、確かめるところまでにして、自分で削るなどの調整はしないでください(次の注意を参照)。

  • 熱いもの、辛いもの、酸っぱいもの、塩辛いもの、硬いものは、しみるので避ける
  • 食後と寝る前に、水でよいので口をすすぐ(自分で口をすすげない方は、無理にすすがせず、スポンジブラシやガーゼでやさしく拭き取る)
  • 歯みがきは続ける。口内炎のところは避けて、ほかの歯はいつもどおり磨く
  • 口の乾燥を防ぐ(こまめに水分をとる、保湿ジェルを薄く塗る)
  • 食べられるもので構わないので、食事の回数を減らさない

「食べられない」と伝えてください

痛くて食べられない状態が続くと、食事の量が減り、低栄養や脱水につながります。支援物資では野菜やたんぱく質が不足しがちです。遠慮せず、救護所や保健師に「口が痛くて食べられない」と伝えてください。食事の内容を調整してもらえることがあります。

この回答の根拠

根拠の種類:
災害支援の実務で共有されている知見です(学術的根拠は限定的です)
監修の状態:
暫定案です。専門家の確認を受けていません
最終更新:
2026-08-01

分かっていないこと:【要専門家確認】この項目は歯科の一般的な考え方に基づく暫定版で、専門家の監修を受けていません。口内炎にはアフタのほか、ウイルス感染、真菌(カビ)、薬の副作用、外傷、全身の病気によるものなどがあり、見た目だけでは区別できません。「1〜2週間で治ることが多い」は一般的な経過であって、すべての口内炎に当てはまるものではなく、とくに、がんの治療中の方、免疫を抑える薬やステロイドを使っている方、血液の病気やコントロール不良の糖尿病のある方では当てはまらず、2週間の経過観察は勧められません。これらの方は早めに医療者へ相談してください。栄養不足やストレスとの関連も指摘されていますが、避難生活での発症のしやすさや、ここに挙げた工夫の効果を数値で示した研究は確認できていません。市販薬を使ってよいか、手元の薬を続けてよいかは、可能な限り医療者に確認してください。

参考にした資料

この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。 判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。