代表発起人 / Founding Representative

富田 大介(Daisuke Tomita, DDS)

一般社団法人日本オーラルヘルス協会 代表理事 お口の防災プロジェクト 代表発起人・プロジェクト統轄

富田 大介 のポートレイト

Role

一般社団法人日本オーラルヘルス協会 代表理事

お口の防災プロジェクト 代表発起人・プロジェクト統轄

Name

富田 大介

Daisuke Tomita, DDS

Four Axes

4つの軸から見る代表発起人

臨床・研究・経営・公益、それぞれの立場からの視点をご紹介します

昭和大学歯学部を卒業後、矯正歯科および顎口腔機能治療(顎変形症手術)の二分野を研鑽した。わが国の民間医療機関として唯一、この二重専門性を併有する施設『ミライズ顎変形症クリニック』を主宰し、これまでに143例以上の手術治療実績を積み重ねている。発症から治療完了までの期間が短く、かつ術後一週間で社会復帰できる症例を63%達成するなど、臨床結果の質は学会からも注目を集めている。

STATEMENT

所信表明

歯科医師として二十余年、私は決して、口の中だけを見てきたわけではない。

口は、命の入口である。そして時に、命の出口にもなり得る。

私は日々、患者様の口腔内を診ながら、その方の人生全体を見つめるつもりで診療にあたってきた。しかし、2011年の東日本大震災の後、私は自分自身の視野の中に、ひとつの大きな欠落があったことを思い知らされた。

石巻市における震災関連死のうち、死因の26.9%が肺炎であったとされる。その多くは誤嚥性肺炎であった。避難所で、歯ブラシがなかった。水がなかった。入れ歯を洗えなかった。そのような一見些細にも見える欠落の積み重ねが、確かに人の命を奪っていったのである。

これは、単なる医療の問題ではない。社会設計の問題である。防災用品の標準リストに歯ブラシや口腔ケア用品が当然のように組み込まれていたならば。自治体の避難訓練や地域防災計画に、口腔衛生の視点が当然のように織り込まれていたならば。守ることのできた命が、確かにそこにあったはずである。

しかしこれまで、日本社会において「口の防災」、あるいは「お口の防災」という概念は、十分に言語化されることも、制度として整えられることもなかった。

だからこそ、今、これを社会の中に立ち上げなければならない。

私がその決意を確かなものとしたのは、災害歯科医学の第一人者である中久木康一先生との出会いと、幾度にもわたる深い語らいがあったからである。先生が長年にわたり、災害の現場と真摯に向き合いながら見つめ続けてこられた現実、そして「言葉をつくることで社会は動く」という強い信念に触れたとき、私は深く心を動かされた。災害時に人が口腔衛生を失い、食べる力を失い、やがて命までも失っていく現実を前にして、もはやそれを見過ごしてはならない。その思いが、私の中で使命へと変わったのである。

「お口の防災プロジェクト」は、食料、水、電気、医療、衛生に続く"第六の防災の柱"として、口腔衛生を社会に定着させるための挑戦である。これは、一人の歯科医師の活動の範囲にとどまるものではない。だからこそ私は、代表理事を務める一般社団法人日本オーラルヘルス協会を主催団体として掲げ、この取り組みを社会的運動として推進していく決意を固めた。そして、中久木康一先生に学術統轄としてご参画いただくことで、この挑戦を理念に終わらせることなく、教育、認定制度、啓発、研究、政策提言へと着実につなげていきたいと考えている。

今後は、多くの方々のご理解とご協力をいただきながら、認定制度の構築、啓発活動、企業・団体との協賛協業、政策提言、さらには国際連携までを視野に入れ、着実に歩みを進めてまいりたい。

次の大災害が発生したとき、日本のすべての避難所に歯ブラシがあり、すべての自治体に口腔ケアの重要性を理解する担当者がいて、すべての家庭の防災袋に口腔衛生用品が自然に備えられている。そのような社会を、私たちは今から準備しておかなければならない。

口は、命を守る。

その当たり前を、災害の現場においても当たり前にするために。どうか本プロジェクトへのご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げる。

令和8年4月

一般社団法人 日本オーラルヘルス協会 代表理事

お口の防災プロジェクト 代表発起人

富田 大介

International

国際的な学術連携

4つの国際拠点で客員教授として教鞭を執り、国境を越えた学術交流を推進しています

USA

Stanford University

Visiting Professor

HK

The Chinese University of Hong Kong

Visiting Professor

CZ

Charles University

Visiting Professor

EG

Al Ryada University

Visiting Professor

※ 地図による可視化は将来的な機能として検討しています