お口の防災プロジェクト一般社団法人 日本オーラルヘルス協会
RESOURCES 01 — 一般のご家庭向け家庭向け お口の防災チェックリスト
非常持出袋に「歯ブラシ1本」を足すことが、災害後に命を落とすリスクを減らす備えの第一歩になります。
約24%阪神・淡路大震災の災害関連死919人(兵庫県内)のうち、肺炎が占めた割合
約3倍東日本大震災の被災地で、肺炎の発生が通常時と比べて増えた倍率
39%低下専門的な口腔ケアを2年間続けた高齢者施設での肺炎発症率の低下
出典:神戸新聞(2004)/石巻市の災害関連死調査/Yoneyama et al., The Lancet, 1999
基本の備蓄リスト(1人3日分)
- 歯ブラシ 1本キャップ付きなら衛生的。自宅備蓄に予備1本
- 口腔ケア用ウェットシート 9枚以上1日3回×3日。ノンアルコール・無香料が家族全員で使いやすい
- 洗口液または液体ハミガキ 携帯サイズ1本(約100ml)ノンアルコールタイプは刺激が少なく子ども・高齢者向き
- 口腔保湿ジェル 小容量チューブ1本高齢者がいる家庭は必須級
- デンタルフロス・歯間ブラシ避難生活ではハンドル付きフロス(糸ようじタイプ)が使いやすい
- 紙コップ 1個すすぎ用の水30mlを量る目安に
- 口腔ケア専用の水 500mlペットボトル1本すすぎ約30ml×1日3回×3日=1人約270ml
家族に合わせて「追加の一品」
- 乳幼児 — 湿らせたガーゼ・乳幼児用口腔ケアシート洗口液は誤飲の恐れがあるため使わない
- 高齢者 — 口腔保湿ジェル(多めに)・スポンジブラシ・とろみ剤
- 義歯(入れ歯)使用者 — 保管容器・義歯用ブラシ・洗浄剤・義歯安定剤ティッシュに包むと誤って捨てられる事故が多発
- 矯正治療中 — 矯正用ワックス・装置まわり用の歯間ブラシ
水が少ない時の歯磨き 4手順
- 約30mlの水をコップに用意する紙コップに指1本分ほどの深さが目安
- 歯ブラシを水で軽く濡らして磨く練り歯磨き粉は使わないほうがすすぎの水を節約できます
- ブラシの汚れをこまめにティッシュで拭き取る少ない水でも汚れを口に戻さずに済みます
- 残りの水を2〜3回に分けて口に含み、すすぐ一度に全部使わず、少量ずつブクブクして吐き出す
循環備蓄と年2回の点検
- 普段使う物を少し多めに買い置きし、使った分だけ買い足す「循環備蓄」に
- 点検日は年2回、9月1日と3月11日に固定してリマインダー登録
- 液体製品は購入日を本体に書く未開封3年・開封後半年〜1年以内の入れ替えが目安
- 車内保管分は夏の高温で劣化しやすい(特にデンタルフロスは変性)ので点検時に確認
※ 「水が少ない時の歯磨き」は新潟県・日本口腔ケア学会などが災害時向けに紹介している方法を参考にした、水や物資が限られる状況での次善策です。水と歯磨きの環境が確保できる場合は、通常の歯磨きを優先してください。
発行・監修:お口の防災プロジェクト(一般社団法人日本オーラルヘルス協会)
本資料は起草版 v1.0(2026年7月起草・学術監修進行中)です。出典一覧は完全版に掲載しています。
oral-bousai.jp完全版・出典一覧 oral-bousai.jp/resources/household-checklist